陰陽師を観てからSEIMEIを観た。

楽日のレポを書く前に観ておきたいものがあった。
公演期間中にamazonで注文した、野村萬斎さん主演の陰陽師のDVD。
私は技術的な知識に乏しくプロのライター顔負けの演技評を書ける方々と違って、感想文みたいなものしか書けないけれど。

映画は素直に楽しめた。
原作や漫画を読んだ方はもっと壮大なものを望んだのかもしれないが、滝田洋二郎監督が上手く2時間にまとめた印象。
野村萬斎さん演じる安倍晴明は、飄々としていてつかみ所がない。
自称熱血アスリートの結弦クンが、これからどう演技に深みを持たせるかが楽しみ。
ショーの後にNHKのインタビューで 「安倍晴明は自分に合ったキャラと思うか?」 の質問に、こんな返事をしている。
「割とそういう(安倍晴明)タイプ。自分は華奢で、侍ではない。 女形ならできると思いますけど。 (ファンとしてはココ萌え!!) でも戦いに挑む侍のような心を持っている」と。
素敵ぢゃないですかっ!

そのインタビューを見た後に映画を観て、おおいに頷けたシーンがあった。
敵役の真田宏之さんと萬斎さんの対決の映画最大の見せ場。
殺陣と呼んで良いのだろうか? 時代劇がお手の物の真田さんは動きがやはり侍らしい。
対照的なのが萬斎さんの晴明! 応戦するというよりは、舞うように飛び攻撃をかわし続けるその動きに、優雅さすら感じる。
敵でも傷つけるようなことはせず、真田さんを巧みに結界に封じ込める。 怒りも熱い思いも、静かに内に秘める安倍晴明。 こんなにも美しい陰陽師、これは結弦クンにしかできない!

 萬斎さん
(お写真はお借りしています。)

衣装も平安の狩衣を忠実に再現しようとしていることは、萬斎さんの装束を見て納得した。 肩と襟、袖口のデザインが一番わかりやすい。 彼の衣装の背中の星の意味も理解できたし、やっぱり映画を観て良かった。

ラストに少しのカットだが、萬斎さんの舞がある。
狂言や能がわからなくても、心を惹かれた。恐らく結弦クンも観たであろう。
彼が平安の世界の雅さと、呪術を操る陰陽師の世界をどれだけSEIMEIというプログラムで表現してくれるのか期待は膨らむ。
結弦クンが狩衣と烏帽子を身にまとい、舞う姿もさぞ美しかろう。

忠実に再現した狩衣は袖が長いし幅も広いので、やっぱり「空気抵抗が・・・」 って言いそうだけど。(笑)
謙虚な好青年のイメージが強いけど、今回のプログラムに関しては、「ここまで和のプログラムを出せるのは、現役の日本男子の中では僕しかいない」 と、強気の勝負師の顔を見せてくれた。
映画を見た後の眼で、もう一度SEIMEIを生で観たい。
7月の神戸FaOIでも披露してくれることを信じて。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。