「花は咲く」と「天と地のレクイエム」

28日に放送された「明日へ-支えあおう- 証言記録 東日本大震災 第42回「福島県富岡町」
金沢のショーで彼が滑ったのが、「天と地のレクイエム」と名付けられた東日本大震災 鎮魂曲 「3.11」であったこともあり、気持ちを込めて番組をみた。

福島第二原発に携わった方々の大変な様子が、当時の東電第二原発の所長だった方のインタビューで伝わってきた。
もう一つのテーマは、第一原発と第二原発に挟まれた福島県富岡町の住民を、町ごと避難させる決断を選択した富岡町の生活環境課の職員の方の大変な努力。
国からの指示は原発10km以内の住民の避難だったそうだが、全住民の避難を町が決断し実施した。
県や国からの助けなしで、多くの問題を乗り越えて実施した。英断だったと思う。
富岡町の方々は震災から4年たった今も、元の家に帰れていない。

私は何が出来ただろう。2

番組のエンディングで羽生選手のインタビューが流れた。最初に
「金メダルを受け取った時に本当に僕が何が出来たんだろう、という気持ちになりました」
と述べている。
いや、確実に被災した方々の希望になったはずだ。

昨年彼は、震災の当日も練習していたリンクで「花は咲く」を滑った。
頑張ってリンクや色んな施設を復興させてくれた人達に感謝して。
本当にいいプログラムだと思う。
震災で起きた過去を振り返って犠牲者を悼み・精一杯生きている現在・未来への希望へとつながっていく。

それでもまだ、復興は終わっていない。未だに仮設住宅に住んでいる方々。
番組で取り上げられた富岡町の方々のように未だに今まで住んでいた場所に帰れない方々。
石川のショーで滑った曲には、命を落とされた方々への鎮魂と、震災の爪痕に未だに苦しんでいる方々への想いが詰まっていると想像するしかできない。

thank you!

インタビューのは「感謝」の言葉で締めくくられている。
「滑っている自分を応援で支えてくださってありがとう。ファンの皆様から頂いているありがとうを重ねてのありがとう。
これからも支えてくれることへのありがとう。」とても多くの意味がこもった、「ありがとう」だ。

被災地の方々も昨シーズンの、どんな状況でもあきらめない彼の姿に励まされた方は多いと思う。
私は神戸で羽生選手の渾身の滑りをぜひ観たい。
「天と地のレクイエム」を滑ってほしい。彼の震災に対する思いにほんの少しでも近づけたらと願っている。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。