五輪シーズンのフリーが「SEIMEI」と聞いた時、新しいプログラムじゃなくて寂しい、と思ったのは正直な気持ちだ。
(靴ひもを結ぶ姿も麗しい。エッジカバーが変わりましたね^^)
平昌後の展望が予想不能なこともあって、出来るだけ多くのプログラムが観たいという願望があった。
だけど次々に入ってくる練習の映像とインタビューを見て、やはり良い選択だと思った。
(佇まいが美しすぎて、それだけで涙が出ます)
彼自身が2015-16シーズンの時既に、オリンピックシーズンにもう一度このプログラムをやると決めていた強い意志。
「自分らしくいられる。滑っていて心地よい」と語るほど相性がいいのなら、そのプロを滑るのが良いんじゃないか。
「SEIMEI」は結弦クンに合っている。
笛や太鼓に合わせて舞い、陰陽師・安倍晴明を演じるこの曲は彼に良く似合う。
2015年のグランプリファイナルの時に2種類の4回転3本で出した当時の世界最高得点219.48は、ボーヤン・ジン、ネイサン・チェン選手が4Lz-3Tを成功させても越すことは未だできていない。
結弦クン自身が2017年のヘルシンキワールドで3種類4本の4回転(223.20)でようやく上回れた神プログラムでもある。
神プロが更にバージョンアップ。再演の今季は、3種類の4回転5本。
後半に持ってくる3本のうち2本が鉄板の4回転トーループなのでもう足の甲はすっかり大丈夫、なのかなって気になります。
(この恐ろしく美しいスパイラルはフリーの振り付けにあるのか期待してしまうんですけど~)
練習映像を観ていても、4Loは美着氷。
国別でいきなりやってくれた4T-1Lo-3Sは今回はきちんと構成に入っていて、とても綺麗だった。
SP・FSともに再演なので色々ご意見もあるようですが、概ねは賛成や喜ぶ声が多いかと思います。
「バラⅠ」と「SEIMEI」は最強のタグ。
自分に合った、身体にもなじんだ曲で構成の難易度を上げて表現に磨きをかけて連覇を狙って良いんじゃないか。
8月11日に公開された、websportivaさんの記事にも、今季のSP、FSがどれほど自分に溶け込んでいるかが語られています。
羽生結弦が語った五輪への戦略。「自分でいられるプログラム」を選ぶ
ルッツも跳べるようですが、今季は試合に入れないと明言。
ジャンプもミスした時、どんな状況でもリカバリーできるように対策していることも伺え、必ず金を狙っている強い意志、も感じました。
レツクレやホプレガがなかなかまとまらなかった昨シーズン。
今季はプログラムをシーズンの中で仕上げていく時間はなく、最初から仕上がった素晴らしいものを持ってくる必要がある。
websportivaさんの記事から、新しい物をやることの難しさも伺えましたが、「自分でいられるプログラム、勝負曲をこのシーズンにもってきた正しい選曲」と思います。
同じプログラムを滑ることは、ジャッジに新鮮味が欠けると判断され演技構成点で10点がつかないリスクもあるのだそうですね。(河合彩さん解説)
公開練習の映像を観てワクワクもしたので、その心配はないと思うけど新プロでないゆえの難しさもあるんですね。
衣装もどんなふうに変わるのかとても楽しみ。
(アイスショーバージョンのこの衣装も懐かしいですね。生地が硬そう)
「SEIMEI」には私自身も強い思い入れがある。
2015年・長野NHK杯。最初のジャンプが決まったと同時にノーミスを確信し、彼がゾーンに入って行く、そんなに簡単に出会えない場にいられた奇跡の4分半。
平昌で、再現してくれたらうれしい。
オリンピックの魔物も、自ら陰陽師として取り払って平昌でも金!。
今回もお写真、多くの方々からお借りしました。ありがとうございます。
神奈川のイベントや、24時間テレビが迫っているので、間もなく帰国ですね。
(やはり公開練習にはANAジャスでスーツケースガラガラでの登場♪)
元気に帰ってきてくれるのを楽しみにしています。
来月にはオータムクラシックが始まるので完全にシーズンモードに突入です。
スカスカの繋ぎみたいな記事なのに、とても時間が掛ってしまいました。(T_T)
と、公開練習まで頑張ったからしばらくゆっくり応援しようと思います。(^^)/
最後までお付き合い頂いてありがとうございました。